鰹と鯨と小牧さん@高知(2006.7.15)


高知にやってきました。

会社で着替えて新宿駅から夜行バスに乗り込み12時間、朝着いたらすでに暑いのなんの。とりあえず時間つぶしのためネットカフェを探すべく駅からはりまや橋方向へ少し歩くが、早くも汗だく。

ネットカフェで時間をつぶしたあと、10時開店という銭湯「桜の湯」に向かう。方角的には高知城の西側。汗だくになりつつも風呂に入れると思えばどうということはない。しかし・・・。
桜の湯があるはずだったところは更地になっており、誇らしげに『穴吹』の旗が立っていた!

「くそー、穴吹め。もうサーパスの応援なんかしてやるもんか! 」と一瞬だけ思ったが、大人気ないので気を取り直し高知城方面に歩く。高知城といえば、中学を卒業した1984年の春に青春18きっぷで四国一周をしたことがあるのだが、そのときに高知城天守閣のメモ帳に「阪急優勝!」と書いたことがあるのだ。さすがに20年以上も前なのでそんなメモ帳もないだろうし、だいいち入場料600円も取ることもあり今回は入場を断念し、さっき出たはずのネットカフェに舞い戻り下着だけ着替える。

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今日のメインである「石毛リーグ 高知対愛媛戦」は、日本三大がっかりを選べば札幌の時計台とともに必ず入る「はりまや橋」からバスに乗って20分ほどの高知東部球場で行われる。しかし、最寄のバス停である「介良橋」で降りる野球客は1人もいない。まあ、バス停の周りは農村であり、ある意味アジスタ以上である。客はみんな車で来るのであろう。

この両チームは初観戦であるので、まずは少しは知っている首脳陣のチェック。高知は元阪急・ハッピーアンドブルーの藤城監督と元近鉄・ダイエーの森山コーチの他、今年から坊西にかわり元ハム・西武であり一部に熱烈ファンを持つ小牧雄一氏がコーチとして就任している。一方愛媛はオレンジを基調とするユニフォームなためではないだろうが、首脳陣が全員ハムOBで、OP戦でサヨナラ犠牲フライを打ったのを見たことがある“スリーボンド”沖が監督、二軍とマスターズリーグのホームラン王斉藤と昨年まで鎌ヶ谷におり東京ファイターズ最後の勝ち投手でもある加藤竜人がコーチである。
人数が少ないため、外野ノックは小牧さんと竜人である。また、斉藤はノックのときも一発狙いのようなスイングをしていた。

スタメン発表ではなぜか高知の方は登録名ではなくあだ名(例:ジダン 関西人 など)で表示されていたりしたのだが、愛媛にもあだ名かと思える選手が1人おり、それは先発投手でなんと「D.J」という。いきなり背番号24のナデ肩の左投手が出てくるのかと大いに期待?したが、背番号60の日本人の右投手であった。ブルペンで見ていたらあまり調子が良くなさそうで、沖監督が捕手に「打たれてもおまえが切れたらあかんぞ」とアドバイス。

スタメン発表のあとは前期MVPとか6月の月間MVP表彰があり、我らが石毛コミッショナー登場、私自身アイランドリーグ観戦3試合目だが、3試合とも見てしまっている。ちなみに前期MVPが今日の高知の先発投手である高梨であり、防御率0点台でノーヒッターもやっており期待できそうである。

その後は地元の幼稚園児150名がよさこい踊りを披露。両軍選手も一緒になって踊ったりもしているところがいかにもアイランドリーグらしい。

試合開始。高知の高梨はファンからは「ランディ」と呼ばれているようだが、印象としては下柳のような感じで、球にスピードがなかった。愛媛の貧打に助けられて何とか抑える。一方のDJはコントロールがよくなかったもののこちらも何とか3回まで0に抑え、リリーフも好投し8回終わって0対0という試合。
結局試合は9回に点を取り合い、2対1で愛媛勝利となった。確かに全般的に貧打のリーグではあるが、打つ方にはあまり見せ場がなかった。 06071502
あと2年目を迎え、トランペットに合わせてメガホンをたたくというものではあったが、両軍とも応援団がいて応援するというスタイルが定着しているようだ。野次オヤジみたいたのがいるのかどうか?は確認できず。


試合後はホームの高知監督コーチ選手によるお見送り。これは毎試合やってるようだが、ここで小牧コーチに「よく鎌ケ谷で応援してました!」と話かける(あとで考えると、ここは「よく東京ドームで応援してました!」と言わないと失礼)。すると小牧さんは「ありがとうございます!」と礼を言ったあと、「だから今背番号41なんですよ!」とうれしそうに語ってくれたのであった。まあ、嬉しかったのは協賛スポンサーであるマクドナルドのおねえちゃんが近くにいたからかもしれないが。
その後藤城監督に「惜しかったですね」と話を振ると、「ちょっと反撃が遅かったなあ」との感想をいただいた(阪急時代の話はせず)。

バスではりまや橋に戻り、鯨肉料理店「酔鯨亭」で夕食を取る。球場にはビールが売られていなかったので、ようやくビールを一杯、つまみは高知ということなので鯨肉の網焼きとさえずり(鯨の舌)、カツオのユッケ。締めにカツオ茶漬けをいただき、大変満足。ただ暑さで体力を消耗していたためか、ビール1杯しか受け付けなかった。
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高知市内では土曜の夜に「土曜夜市」と称して商店街にいろんな出店を出すイベントを行っているが、今日は高知の監督コーチ選手も参戦するというので行ってみる。ちょうどチームのイメージソングを歌っている地元の女性デュオがライブをしており、そこに選手が乱入して一緒に盛り上がっていたり、別のところではじゃんけん大会をしたりとこちらもアイランドリーグならではの光景である。

私は土曜夜市見物をそこそこで切り上げ高松に移動。到着後夜遅くまでやっている「鶴丸」といううどん屋で名物とされるカレーうどんを食べる。まあ美味であったが、カレーでうどんの良さが消されてしまっている気がしたかな。なおこの鶴丸の近くに「野球鳥おかむら」があるのだが、体が酒を受け付けなくなっていたため、黒いチャーハンは断念。

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