白石軍2008年の開幕とシローの店(2008.4.5)

相方が出張&帰省でいない週末。もともとどこかへ行こうと思っていた。自分も今週は新人研修でバタバタするので行き先は体調次第であったのだが、なんとか研修を無事終え、鼻水以外は特に問題がなさそうだったので、考えていた中でも一番遠い四国に行くことにする。

今週末からアイランドリーグ四年目のシーズンが開幕。石毛が去り、福岡・長崎に球団ができるなど、いわば今年から新たなスタートである。
開幕戦が行われるのは九州の2つと徳島。新球団も魅力的ではあるが、阪急ファンであるならば、やはり阪急OBの白石静生監督率いる徳島に行かなければならないだろう。

というわけで神戸からバスに乗り徳島へ。徳島駅で買った徳島新聞によれば、明石海峡大橋が今日でちょうど開通十年らしい。明石海峡大橋は、実は結構野球その他のツアーに利用しているのであるが、寝不足ゆえ記念日である今日は爆睡してました(笑)。徳島新聞には、スポーツ面で白石監督の意気込みも掲載されており、開幕気分が煽られる。

さて今日の球場であるアグリあなんスタジアムは、徳島の南の阿南市にあり、徳島からバスに揺られてさらに一時間でようやく到着。結構田舎。そこに総合運動公園みたいなのを造ろうとしているらしく、いまは球場だけがその敷地の一番奥に完成している。ちなみにアグリあなんというのはJAあなんのネーミングライツらしい。

入り口を入るといろんなパンフレットをもらいいかにも地方ゲームの様相。売店も飲食物やグッズ関係がいくつかあり、そこでビールとお好み焼きと開幕限定Tシャツとメンバー表を購入する。

席に着いてビール飲みながらメンバー表を眺めると、アイランドリーグからNPBに行ったことがある球団のスカウトの写真がズラズラ載っていて、谷真一とか黒木純司とか若井基安とか、スカウトとして選手をどのようなところを見ているのか?ということを語っている。一方選手は毎年半分くらい入れ替わるチームもあり、また新球団が加わったことから、知らない選手がほとんどである。が、初年度から数回来ていると何人かははっきり認識している選手がいるのも事実である。

試合前はなぜか大沢親分の始球式。式の前にメッセージを読んでいたが、マイクの入りが悪く、あちこちの客からはマイクの係員に喝の声が飛び、最後には親分自ら係員に喝を入れておりました。


試合は先発の両投手が緊張のためかコントロールが良くなくどうなるかと思ったが何とか立て直す。というか一回裏にダブルスチールもからめて白石軍が一死満塁のチャンスをつかんだが、一年でソフトバンクを解雇され今年から白石軍に加入した伊奈が三振、後続も抑えられてしまったのが痛かった。

中盤にスリーボンド沖泰司監督率いる愛媛が三点先制。七回裏に白石軍が一点返して尚も無死満塁だったのにここも三振と暴投のあとの走塁アウトで追加点が取れなかったのが響き、逆に直後に沖軍にエラーがらみで点を取られて万事休す。二番手で投げた元カープ梅原もいいところがなかった。

実は白石軍は昨年は勝率三割でダントツ最下位。今年はある程度の浮上は期待したいが、今日見た限りでは細かいミスが多く、状況判断が甘い感じ。阪急野球を実践するのはさすがに難しそうである。

試合後は恒例のお見送り。そこで以前王様にいただいた白石監督のカードにサインをいただく。負けたからあんまり笑うというわけにもいかんのやけどと言いながら、にこやかな笑顔で地元紙の女性記者の取材を受けてました。

今日は地元ラジオの実況もあり、四年目で思ったよりも地元で受け入れられている印象を受けた。阿南は遠いが、山の中の自然豊かな球場であり、機会があればまた白石軍を応援に来てみたい。

さて徳島は、神戸までバスで2時間ということもあって、一度も泊まったことはなかったが、せっかくなので泊まることとする。 とはいえ、夜のお楽しみという点では、香川高松のうどんと野球鳥おかむら、愛媛松山の温泉、高知の魚料理と比べると、徳島ラーメンくらいしかなさそうで、地味な感じは否めない。

なのでさっそく「銀座一福」という店で徳島ラーメンを食べることとする。銀座と言っても東京の100倍寂れているが熊谷市銀座よりは100倍栄えている。そこでまずシュウマイと肉入りワンタンメンを注文。シューマイは肉がないというものだが、かなりおいしい。一方ラーメンは、徳島ラーメンならではの豚バラ肉入り。徳島ラーメンというのは、どちらかといえばおかずで食べられるという話を聞いていたが、なるほどこれはおかずである。よって、麺とかスープの味はあんまり印象に残っていないのだが、汁まで殆ど完食したのだから、おいしいということなのだろう。その後調子に乗って焼き飯も追加していたら、一杯になってしまった。

寝不足だし、これでホテルに戻ってもいいのだが、どうしてももう1軒行かねばならないので、喫茶店でコーヒー飲んでしばし休息。 もう1軒というのは、「SPORTS BAR Zero」という飲み屋である。 ここは、少なくとも今日家を出るまでは全く認識はなかったのだが、神戸から乗った徳島行きのバスに置いてあった冊子に載っていた店だ。内容は

「元ロッテ寺本四郎氏が、故郷徳島にスポーツバーを開店! 云々」

というものであり、やや太ってしまったかもしれない四郎氏の写真まで載っているのである。 これは行って、「1,2,3、シロー」と叫ばねばなるまい。

というわけで腹を立て直して店の前に言ってみると、ドアが開いていて中が見えるのだが、客がいなさそうである。もしシロー氏とサシで浦和の話とかになってしまったらどうすればいいのか?色々悩み迷いに迷ったが、意を決して入店することとする。

中にいたのは、シロー氏ではなく別の人であった。どうも店長であるらしく、「オーナー(シロー氏)は、もうすぐ来ます」とのこと。そこで焼酎を飲みながら店長とウダウダ話をしながらオーナーが来るのを待っていたが、中々来ない。そして店長に何度かメールが来ているので、よくよく話を聞いてみると、シロー氏は別の社長につかまってしまって脱出できないらしい。嗚呼。

そうこうしている間に私の方がゲームセットになってしまいそうだったので、残念ながら焼酎3杯で店を出ることとした。私は力尽きたが、ロッテファン、シローファンの皆さまにはぜひ行っていただきたい店である。


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