ナゴヤ サーパスと大豊とチー坊とノリ(2007.3.10)




今回の青春18切符は、通常だと5日分で11500円であるところ、JR発足20年ということで、8000円である。そのためということではないが、早速購入。その間に、中村紀洋選手がドラゴンズに入団が決まり、OP戦にも出場することが可能となったため、シークアーサー師とともに名古屋に参戦することが決定した。

この時期、どういうわけか毎年サーパス戦の教育リーグが開催されていることと、春の中京競馬があるため、名古屋に参戦することは半ば定番化していた時代があったが、ここしばらくはツアーは開催しておらず、なんだかんだでナゴヤツアーは2−3年ぶりの復活である。

しかし当方は昨年末より埼玉県の奥に引っ越しており、青春18切符を使うと、どうしても名古屋着は昼過ぎとなってしまうため、試合開始に間に合わない。そこで今回は荒業として、埼京線の大宮の1つ先の「日進」という駅まで車で行って、そこで埼京線の始発をつかまえることとした。よって、起きたのは午前3時、部屋を出たのは午前3時半である。

川崎駅でシークアーサー師と合流。しかし師のお目当てであるノリ選手は、前回の試合で死球を受けており、今日の試合に出るのかどうかは流動的。東京でも東京中日スポーツを買い、静岡で中日スポーツを買ったもののそのあたりは明確にはわからない。結局今日のところは、今日しか見ることができない教育リーグの観戦とし、ナゴヤ球場に向かうこととする。

サーパスの教育リーグは2年だか3年ぶりである。関西から、我々と同じく18切符でやってきたという残党氏とともに観戦。因みに彼は、火曜日にもナゴヤ球場の教育リーグに来ているそうである。

試合はサーパス・中山、ドラゴンズ・小笠原の先発。どちらも一軍のローテーションに入ってもおかしくない左投手である。さすがに調子は抜群にいいというものではなかったが、それなりに抑える。展開としては、サーパスが吉良のタイムリーで1点先制するもドラゴンズが同点に追いつき、最後はユウキが押し出し四球を出しサヨナラというあっけない幕切れ・・・。

(注目の選手など)
中山(サ)・・・5回無失点。昨年後半はローテーションに入りまずまずの投球をみせていただけに今年は上にいなければならない投手(なんでここで投げているのか不明)。今日はコントロールがイマイチも、相手の打撃の不出来に助けられた感がある。

大久保(サ)・・・一軍の守護神が突然中継ぎで登板。1回1失点。調子はよくないです。

サーパス打撃陣・・・今年は由田・坂口・岡田といったところがOP戦で結果を出しており、ローズも戻ってくるため、左打者にとって現在ここにいるというのはかなり厳しい状況であり、右打者にとってはまだまだチャンスは多い。しかし、全般を通して訴えてくるものが少なかったのは残念である。奮起を期待。

住友監督(サ)・・・試合後の出待ちで、サインを求めてくるファンに「え、おれでいいの?」という感じでにこやかに近寄ってきた。

小林晋哉氏(サ)・・・昨年までは本部長付きということで一軍帯同だったが、今年からサーパスに異動になったようで、試合後弓岡コーチと話しながら引き上げてきたのは、阪急ファン的にはグッときた。

井上(中)・・・選手会長でありながら二軍調整を言い渡されており、今日も3番左翼で先発。ファンからの声援は大きく、色々な意味で一軍にいてナンボ、の選手だろう。

上田(中)・・・途中で代打出場。内野安打一本。

浅尾(中)・・・今年のルーキー投手。二番手で登板し、いきなり151キロを出して観客の度肝を抜く。2イニングスをパーフェクトに抑え、素材としてはいいものを持っていることは明らか。ただし、2イニングス目はあきらかに変化球中心の投球になっており、このあたりのスタミナが課題。なお試合後もファンのサイン等にも真摯に対応、まじめそうな青年である。

奈良原センシュあらため奈良原コーチ(中)・・・三塁コーチとして登場。辻監督・奈良原コーチ(渋いなぁ。福良監督・水上コーチみたいだ)という職人コンビで、堂上の守備をどう鍛えるか?
試合後は明日のナゴヤドームのOP戦500円ビジター外野席チケットをコンビニで購入。どうも楽天のマー君が投げるためか、当日券が売られないようであり、そのための緊急措置である。

地下鉄で栄へ。サウナ付きカプセルにチェックインした後宴会。今日は、昨年は満席で入ることのできなかった「大豊飯店」という台湾料理屋である。名前でわかるとおり、元中日・阪神の大豊泰昭氏が経営しているお店である。

今日は無事に店に潜入。中には、大豊氏の現役時代の数々の表彰額やパネル、あるいは元チームメイトのユニフォームが数多く飾られていた。そこで卵焼きとか餃子とか色々食べて飲んで満腹感に浸っていると、2階から大豊氏本人が現れる。現役時代は、「ホームラン職人」といった風情でどちらかといえば近寄りがたい雰囲気があったが、今日はまったく逆。ジャージ姿で、お客さんとの写真撮影やサインにも気軽に応じる「楽しいおじさん」であった。私は、サインをいただくようなカードを持ち合わせていなかったため、飯店の「箸ぶくろ」にサインをお願いするという失礼なことをしてしまったが、それでも「出逢いに感謝」という文言を書き添えてサインをいただいてしまった。こちらこそが「出逢いに感謝」しなければならないところであり、全く恐縮しきりである。もちろん、料理もおいしかったですよ。

色んな意味でおなかいっぱいになってしまった我々は、サウナに戻って、そこにある大きなプールで童心に帰って1時間以上遊んだあと、長かった1日を終えた。




カプセルで寝ていたら、3時頃いきなりカーテンがガラリと開いて起こされてしまった。半分寝ぼけながら見ると、男が立っている。話を聞いてみると、自分のカプセルのはずなのに私が寝ているとのことだった。確かに腕に巻いてあるキーをみると、私のキー番号は今まで寝ていたカプセルの数字と違う。一瞬死を覚悟したが、相手が私の本来のカプセルで寝ることにしてくれるという、大人の対応をしてくれたので、事なきを得た。しかしこの一件で殆ど眠れなくなり、結局6時頃に風呂に遊びに行き、7時頃にカプセルを出ることにする。

名古屋の朝といえばモーニングサービスである。近くに「コメダ珈琲店」があったので入ることとし、アイスコーヒー(&モーニングサービス)の他、名物とされるシロノワールのミニサイズを注文する。シロノワールというのは、デニッシュパンにソフトクリームがのっているという、名古屋ならでは(コメダならでは)の食い物である。かなり甘いと聞いていたがそうではなく、なかなかいける。これなら普通サイズでも良かったかなとも思った。コメダ珈琲店では、朝飯の他時間つぶしがてら昨日の日記を書くこととする。

その後は名鉄電車で中京競馬へ。今日の中京競馬のメインレースは「名鉄杯」で、毎年パノラマカーのミュージックホーンを模したファンファーレを名鉄吹奏楽団が演奏することで一部鉄道ファンから絶大な支持を集めている。これを見る手もあったが、こうしてしまうと何のために名古屋に行ったのかが糾弾されかねないため、午前中=競馬、午後=野球ということとする。

シークアーサー師と競馬場で再合流。18切符ツアーであるため、時間の関係でどうしても野球の試合途中で帰らざるを得ないため、試合を最後まで見るために新幹線代を目標に人気薄狙いに没頭する。

一方、この時期の中京競馬はどうしても地味な騎手が多数参戦しており、我々としても非常に応援意欲が掻き立てられる。その中の1人である千田騎手。彼は、もう20年近くのキャリアがあるベテランであり、重賞もいくつか勝って(ダービー馬ジャングルポケットで札幌2歳Sを勝っているくらいだ)おり、腕は確かである。しかし、昨年はついに1つも勝てず、長いトンネルに入ってしまっていた。そんな彼が、今日の4Rでは1番人気の馬で登場。これは勝てる大チャンスだと『単勝&複勝』のセットになった馬券を100円だけ購入し、直線半ばで絶叫しながら応援していたら、見事勝利!その後はせっかくなので、ウイナーズサークルでその馬券にサインをいただいた。換金できる馬券は有価証券と同じ意味合いなので、もしかしたら犯罪なのかもしれないが、まあ良いだろう。実は今日取った馬券はそれだけだったのだが、換金するわけにはいかない。

結局、午前中の5レースで2日間の18切符代以上の負けを喫する。何のために金をケチって往復各7−8時間もかけているのか良くわからないところである。負け犬は、ナゴヤドームに向かうしかないようである。

昨年1月のマスターズリーグ以来のナゴヤドーム。なんだかんだでほぼ毎年来ている球場である。

今日は楽天対中日のOP戦。楽天のルーキー、マー君こと田中将大投手の先発、中日の中村紀洋選手の入団、さらに大量に配ったと思しき招待券の影響で、当日券は完売、5階席も開放するという中での試合となった。

中日朝倉、楽天田中の先発で始まった試合は、両投手がピリッとしない中で点の取り合い、楽天フェルナンデス・中日ウッズの両主砲のタイムリーなどで1対2で迎えた4回裏、この回先頭の中村紀が田中の高め球をスタンドに運び同点、これで気落ちした田中は3四球を与え降板、その後逆転した中日が勝利を収めた(らしい)。なお、朝倉が高須に死球を与え、これが危険球と判断され退場となるという、OP戦では珍しいシーンもあった。

(注目の選手など)
田中(楽)・・・プロの洗礼を浴びた格好。ストレート・変化球ともいい球もあるがコントロールがイマイチ。ホームランを打たれた後の四球連発など、精神的なものも含めたスタミナも課題だ。また先日王貞治監督も指摘したが、もう少しストレートで押してほしい気もする。

ウイット(楽)・・・一昨年は横浜というか湘南にて何度か姿をみかけた選手。そのときは一発もあるが三振もあるという典型的なタイプであったが、昨年3Aで活躍して今年日本に復帰。今日は第一打席に右の朝倉から一発、第二打席は左の小林にタイミングが合わず三振という、やってることは一昨年と変わっていない。セギノールみたいになれるかは、左投手対応次第(もしかしたら、左投手の場合は吉岡が出る、ということになるかもしれないが)。

中村紀(中)・・・死球の影響で昨日は欠場したが、今日は5番三塁でスタメン。この選手に関しては同行の某氏の日記を参照されたい。

電車の時間の都合により試合を4回で抜け出し、帰りの電車にノリ込む。かなり風が強いため、何度か電車が止まり心配されたが、ナゴヤドーム出発後約9時間で何とか無事に家にたどり着く。

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