沖縄キャンプツアー 中日!楽天!ハム!(2008.2.8)




式も宴もない我々だが、旅行だけはきっちり、しかも多分複数回やる。というわけで今週末は沖縄方面に2泊3日の旅に出た。

沖縄、といっても中日に久米島に行くことしか決めていなかったわけだが、2月に久米島ということは目的は1つしかないわけで、その他の日も当然同じようなものになってしまうことは、ある程度予想されていた。

2月8日、朝3時半に起きて車で羽田空港に向かい、スカイマークで那覇空港に向かう。那覇到着後、どこに、というかどの球団にしようかと、今日やっている東京ヤクルト・横浜・中日の中から交通の便や選手等々を熟慮した結果、北谷のドラゴンズ一軍キャンプ見学と決定し、空港からバスに乗り込む。
1時間くらいバスにのり、そこから歩いて数分くらいのところに球場はあった。雨がポツポツと降っているが練習は行われているようで、平日ではあるにもかかわらずソコソコの見物客である。ヒマ人ばかりである。

早速ブルペンに行くと、川上ケンシンが投げ終えたところ。ブルペンから出てきた彼を取材陣が取り囲む。翌日の新聞によれば、200球以上投げたということである。その後も朝倉とか中田といった主力投手が杉下茂臨時コーチの見守る中、投げ込みを行っている。

近くのレストランで昼ごはんを食べたあと、本球場へ向かうと、打撃練習が行われていた。メンバーはといえば、バックネット付近のトスバッティング場に新井(弟)に谷繁、ベンチ脇に設置された『鳥かご』で打っているのは和田と井端、フリー打撃は若手選手といったところ。和田は、かつての江藤と異なり、前も今も青いユニフォームの球団であったのでそれほど違和感はない。その他、フリー打撃に合わせて走塁練習をしているのは森野・井上・英智に練習生?のデラローサ。デラローサは、まだメンバーに十分溶け込めていないようで、選手の笑いにもついていけていないようである。仕方ないか。

昨年日本シリーズのMVPだった中村(紀)選手は、その後のグループでトスバッティングに登場し、相変わらずの鋭いスイングを見せていた。順調そうだ。昨年の今頃は玉野市での一人でのトレーニングを見ているのだが、それよりはやはり落ち着いて見えるのも頼もしい。

阪急党でいえば、打撃コーチの石嶺氏。遠くから見ても丁寧に話しているのが分かるくらいの指導ぶりは、今年も健在。宇野コーチとの二人三脚でやってくれそうだ。選手以外でいえば、元ロッテ平沼とか元南海西清孝といった打撃投手陣の元気そうな姿も見られて何よりである。

隣の陸上競技場では、投手陣がランニング練習。短距離走を繰り返すグループと反復横飛びを繰り返すグループに分かれている。前者では、昨年入団したクルスが毎回他の投手から大きく遅れてゴールイン。どう見ても体が太いが、特に注意されることもなく容認されているようだ。後者では、練習生のネルソンも生まれて初めてと思える反復横飛びに四苦八苦しているのが笑えた。回数など森繁和コーチとジャンケンをして決めているなどの工夫も見られ、ここでもネルソンがジャンケンを教えてもらい、生まれてはじめてのジャンケンに挑戦しているようだった。

やや寒くなってきたのでバスで那覇に帰還し、国際通り沿いの沖縄料理店で夕食。多くの種類の料理を堪能しかなり満足。しかしオリオンビールを1杯しか飲まなかったのにもかかわらず、早起きの疲れからか早々にダウンしてしまい沖縄最初の夜はなんと8時台で終了してしまったのは残念だ。



今日はこの旅のメインともいえる久米島行きである。

那覇空港からの出発はゲートを潜ってバスで飛行機まで向かうもの。そのバスに乗って出発を待っていると、私と同じくらいの背の男が乗ってくる。どこかで見たことがあるかと思ったら、『高木豊』師であった。豊師は、後ろにいた人と話をしていたので、その人たちも野球関係者なのだろうが、前回の久米島行きも潮崎(元西武)とか古葉監督とか伊集院光などを見かけており、ほぼ唯一の移動手段であることを考えると、本当に侮れない。

飛行機は30人乗りのプロペラ機であったが、我々にはなんと後ろ向きの座席が指定された。前には通常の向きの座席があり、そこに高木豊が来たらどうしようかと少しの心配とかなりの期待をしていたのだが、残念ながら目の前は高木豊ではなかった。残念。30分少々のフライトで久米島到着。小雨だがかなりの風である。

レンタカーを借りてまずは球場へ向かうと、グランドには誰もいない。係りの人に聞いてみると、室内練習ということだったので、併設されている室内練習場に向かう。

室内では一軍のアップ中。相方が動く岩隈に感動している中、森谷のダッシュとか佐竹が暇そうにしていたのに注目したりしていたのだが、室内といえども風のせいか大変寒いため、10分程度で退散することとした。当初から行く予定にしていた、島の端にある「バーデハウス久米島」という施設に行くこととした。

バーデハウス久米島は、久米島の海底にある深層何とか水という海水を使ったプールとか温泉がある施設であり、イーグルスの選手も利用しているようだ。海水ということで、皮膚の弱い私は当初非常に痛い思いもしたが慣れてくると気持ちよくなってきた。プールでは、画面に出てくる色々なメニューに沿って体力づくりができるコーナーがあり、私はその中の「ダイエットコース」に挑戦したのだが、腰痛だかのコースだった相方が終了してサウナでくつろいで戻ってきてもまだ終わらないくらいの厳しいコースであった。ただ、水中では体を動かしても汗は出ないし、ダイエットとか体力つくりにはいいかもしれない。熊谷に戻ったら、何かやろう(といつも思うだけで終了)。

こうしてスパも含めて2時間くらい堪能し、せっかくだからと島を車で一周して再び球場近辺に戻ってきた。

球場ではやはり練習は行なわれていなかったため室内練習場に行くと、先ほどと同じような光景が展開されていたが、違うのは選手。どうやら、二軍の練習のようである。しかし二軍とはいえ主力選手も多く混じっている。

山崎武司は初めてのフリー打撃であったがパワフルなスイングは健在、あとはどこまで持つかであろう。ブルペンで投げた投手陣では、小倉が切れのいい球を投げていた印象。その他、野手陣は吉岡・礒部・鷹野・ケンシ・高波・牧田・オッキーと揃っており、どちらが一軍なの?というくらいの豪華メンバー。投手陣も山村とか一場あたりの主力の他、吉崎とか愛敬とか牧野といったところも見られて良かった。あと、新人の長谷部が室内で軽く投球練習。初めて見たがかなり打ちにくそうな投手である。

メンバーがメンバーだけに、1時間くらい見物することができたがさすがに寒くなりホテルに帰還。ホテルで一休みしたあとは礒部も数日前に来たらしい島の料理屋で沖縄料理に舌鼓。うまかった。

沖縄ツアー最終日。

久米島から那覇に戻る。一昨日、北谷球場脇のジャスコで沖縄の名産品が大量に売られているのを発見したのだが、おそらく他の沖縄のジャスコでも同じだろうと、空港からモノレールで2駅行ったところの近くにある「ジャスコ」に向かう。

そこでお世話になった方へのお土産の他に、沖縄そばとか何とか汁といった沖縄料理も大量に買い込む。たぶん、帰ってからもしばらくは沖縄気分満喫である(実際そうであった)。

その後国際通りでクレープを食べ、会社へのお土産でもある新垣ちんすこうを購入。午後は特に予定がなかったのだが、前日からの某記者の執拗な誘いに乗る形で、バスで名護に向かうこととする。

通常であれば、2時間弱で着くはずが、宜野座を越えたあたりから道路が混雑し始め、バスは殆ど動かなくなる。車内で非常に気まずい空気となり、名護まで行かずに折り返そうという話も出るが、何とか1時間遅れで名護のバスターミナルに到着し、せっかくここまで来たのだからと歩いて球場に向かう。

今日のファイターズは、タイガースとの練習試合。バスに乗っている間にも、イクローとか糸井とか、中田のホームランが出たというような情報が某記者と遠い東京でテレビ観戦の某王様から舞い込んでいたのだが、試合はすでに中盤を迎えていた。

客でいっぱいだったので右翼外野の一角にて立ち見観戦。いきなり中田見送り三振をしたりする中、相方は那覇で街歩きがしたいということで先に帰ることとなった。一人で観戦することとなったので、突如三塁側に移ってマキシコーチの男前振りを間近で見るなど、やはり注目してしまうのは中田ではなく首脳陣や鎌ヶ谷おなじみメンバーや、阪神で言えば元パリーグのイク郎や坂といったところになるのは致し方ないところだろう。

球場滞在1時間、取材中であろう某記者とはさすがに遭遇できず、梨田ストラップを購入して那覇に引き返す。バスに乗りまきしパンを食べた瞬間、某記者から電話がかかってきてしまう間の悪さ・・・。

那覇に戻って相方とめでたく合流し、国際通りでそばを食べてツアーは終了となった。相方は国際通りで生めんとかを買っていたようで、更に空港で海ぶどうを買っていた。たいしたもんだなぁ。

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