佐藤義則野球展示室(2002.7.5)

さて、奥尻港に到着してレンタカーを借りた我々は、観光や昼飯もそこそこに、港から10分のところにある「うにまるパーク」に直行した。とはいえ目的はうにまるパークではなく、そこの高台にある「佐藤義則野球展示室」である。

佐藤義則・・・ここ奥尻島が生んだプロ野球選手。77年阪急に入団後、22年の長きにわたり主力投手として活躍。その間、腰痛により選手生活の危機に立ったこともあったが、新人王(77年)、最多勝(85年)、最優秀防御率(86年)などのタイトルを獲得、95年にはノーヒットノーランも達成するなど、通算165勝48Sを挙げた。現在阪神一軍投手コーチ。
一般向けに彼を紹介するとこんな感じであろうか。

さて展示室に入ると、平日ということで人が誰もいない。某落合記念館と異なり当然無料である。
展示品としては、学生時代の全日本のユニフォームからはじまり阪急・青波からシアトルにコーチ留学したときのユニフォームまであった。特に阪急モノとしては、入団発表時のパネル写真(上田監督と一緒に写る)や新人王のパネル写真(MVPの山田←若い!と一緒に写る)等が目を引いた。
展示を一通り見た後、ビデオがあったので見ることにした。内容は、引退直後にプロ野球ニュースかなんかで放映されたものと思われる。その中では、佐藤義則が岡持・岡本圭右・淡口といったところから中村ノリまで、続々と血祭りに挙げており、誰もいないことをいいことに爆笑してしまった。
そして傍らのテーブルにはスクラップブックが。これは、佐藤義則の学生時代からプロに入って以降も、彼のお父さんが丹念に新聞記事をまとめていたもののコピーである。試合のスコアを見ながら、生で見に行った試合がどんな試合だったか、というようなことが分かり妙に懐かしかった(私としては、バンプの日本初ホームランを見ていたことが発覚した)り、前期の消化試合に大熊がサードを守っていたりしたことが分かり驚いたりもした。それにしても、細かいスコアから三段程度の小さい記事まで、丹念に集めていたお父さんには頭が下がる思いである。
これから行く人のために中身については詳しくは省略するが、結局のところ2時間過ごしてしまった。冬季休館らしく(無理やり開けてもらった人もいるようだが)、不便ではあるが阪急ファンなら一度は行くべきである。

上写真は青波ユニを着たマネキン。その上には左からタペストリー(欲しいなぁ)、入団時パネル、新人王時パネル。(撮影浅尾氏)
右写真は阪急ユニ。ガラスに反射してカメラマンの私がちらっと亡霊のように写っている気が・・・。

(佐藤義則野球展示室への交通)
1.とりあえず函館まで行く。
2.電車またはバスで江差まで行き、そこから奥尻島行き船に乗る。
3.奥尻港からレンタカーを借りるか、タクシーに乗るかでうにまるパークへ行く(10分くらい)。
または、函館からプロペラ機で奥尻空港に飛び、そこからタクシーかバスで30分くらい。

(奥尻島と佐藤義則)
奥尻港に着くと(実際は我々は飛行機で入島、船で出島)、島のマスコットである「うにまるくん」と共に、ようこそ佐藤義則投手のふる里へという横断幕がお出迎え。
また街には、「みんなで応援しよう! 郷土の星 オリックスブレーブス エース 佐藤義則投手」の看板が。
なお、ここに展示室の紹介がされています。

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奥尻島のマスコット「うにまるくん」だぜ!