CS第三戦!雷鳥羽ばたく!(2008.10.11)



世の中何千万のパシフィックリーグ贔屓からすれば、この3連休はクライマックスシリーズであろう。私も異論はない。しかし、今日のところは同じCSでもBCリーグのチャンピオンシップを見に行くこととする。今日の試合が行われる富山県ではまだ野球を見たことがなかったし、私の住む熊谷からだと、大阪よりも富山の方が近いし、早い。


途中かなりの大雨のところもあり、危うくタイトルが『宇奈月温泉紅葉の旅』となるところだったが、やはり普段の行いのお陰でそれは回避。ただ3連休の初日であったので高崎から全く座れず、最近痛み出した腰にはかなりきつい旅となってしまった。


今日の球場は黒部市にある宮野野球場。調べて見ると黒部から富山地方鉄道に乗り換えて数駅の舌山という駅から徒歩20分くらい。かなり昔風の舌山駅で下車したのは私を含め4名、明らかに同じ匂い、歩く方向も当然同じだ(笑)。
舗装された道路であるが周りが木しかない上り道を歩いていくと、突然野球場が現れた。これが宮野野球場であった。 スタンドは木の椅子で背もたれがないのは腰痛持ちには苦しいが仕方がない。試合開始一時間くらい前であるが、かなりの客がいる。ビジターの群馬からも予想以上の応援が来ている。ほんと、ヒマ人いや熱心な方々が多いなあ。


BCリーグチャンピオンシップは、北陸地区優勝の富山サンダーバーズと上信越地区優勝の我らが群馬ダイヤモンドペガサスとの戦い。しかしながら火・水曜にペガサスが群馬で連敗してしまい、アウェイで3つ勝つしかないという、非常に厳しい状況である。



さて試合であるが、ペガサスが中盤にかけてチャンスを潰しながらも二点取り、9回ツーアウトからソロ本塁打が出て3点リード。あとは上州の小山こと越川が抑えればというところであったが、9回ツーアウトから同点スリーランを浴び撃沈。最後は10回裏に内野安打でサヨナラとなり、富山優勝。鈴木康友監督、小牧・横田コーチが宙に舞ったのであった。普段は冷静そうに見える鈴木康友監督がインタビューとかでかなり興奮状態であったのが印象的。


優勝が決まった試合であったが、表彰など一通りのセレモニーのあとはいつも通りのお見送りがあり、鈴木康友監督と小牧さんにサインをいただく。あと今年NPBに行けるかもしれない富山のエース小山内にも、彼が表紙であるサンダーバーズの冊子にサインをいただいた。


個別印象は以下。

山田憲(群馬)
元鎌ヶ谷の補欠にしてBCリーグ首位打者で後期MVP。今日は三番打者として3安打。鎌ヶ谷時代からは信じられないが、群馬では絶大なる信頼を集めるまでの存在。改めてじっくり見たが、BCリーグの中では打球の速さが別格。本人の成長もあるのかな?

大木(群馬)
本日の先発投手。高卒ルーキーだが、最近はトミー以上の安定感。今日も六回無失点、四死球で崩れることがなさそうだし、もう少し球が速くなれば、あるいはと思わせる。

山内(富山)
富山の一番遊撃。同姓ゆえ気になる存在だが、それ以上になぜ「ガンジー」と呼ばれているのが気になった。

野原(富山)
富山の四番打者。ヤマケンと並び打球の速さはピカイチ。BCリーグの野手で今年NPBに行けるとしたら彼らしいが、まあまあ納得。各球団ともそれなりに人材がいる左の大砲で外野というのがネックか?

富山応援団
かなりまとまりのある応援を展開。ベースはトランペット応援だが、一昔前みたいにアニメなどの既存の曲を多用している他、昨年当チームでコーチ兼任で活躍した宮地のホークス時代の曲も使われていた。

澤井さんと小牧さん
両チームの野手コーチ。試合前はともにノッカーを努め、試合後は互いに健闘をたたえあうという、イースタン好きにはたまらんシーンが!


一通り出待ちを終え、暗くなった夜道をかけおりて舌山駅に帰還。昔の西武レッドアローの電車に一時間くらい乗り富山駅に行き、駅ビルで白エビ丼でサンダーバーズ優勝とダイヤモンドペガサス準優勝を祝した。


夜は高岡に宿泊。ローカルのテレビニュースとか、翌朝の地元紙「北日本新聞」の一面トップを飾るなど、扱いのでかいこと!


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