クリーブランド(初) ジェイコブスフィールド(初)
今日は朝5時に起きてシカゴからバスでクリーブランドに向かう。バスターミナルには朝6時過ぎだというのにすごい人だかりがしていたが、クリーブランド行きのバスに乗るのには支障はなく、無事出発。約7時間のバス旅はあっという間で、ウトウトしつつ気がつけば車窓にジェイコブスフィールドが見えてきてクリーブランドに到着した。
さて試合までは5時間程度ある。クリーブランドは初めて来る町なのでちょっとは観光しようかと思ったがここは工業の町なので観光名所は特にないのである。とりあえずバスターミナルから町の真中へ10分ほど歩いてみるが、開いている店が1つもないし、ゴーストタウンみたいである。しかし『タワーシティセンター』という、ショッピングモールみたいなところだけは、色々と店が入っており人もたくさんおり栄えていた。この辺がいかにもアメリカらしい。その中で昼飯に中華(ファストフードだが)を食ったり、42階にある展望台に上って景色をみたりしながら時間をつぶしたが、結局間をもてあましてしまい開門前に球場に向かう。
さて今日のホームであるクリーブランドインディアンス、かつては弱小チームの代名詞で、少なくとも80年代は当時の7万人収容のスタジアムに閑古鳥が泣いていた状態であった。ところが94年に今のジェイコブズフィールドに移転、それにこのチームを主役とした映画「メジャーリーグ」のヒットが勢いを加速したような形で、今では屈指の強豪チームになっている。チケットも、昨年までは全試合前売り完売という状況であり、私もそのへんを考えて日本からインターネットでチケットを購入していたのだが、今年に入って全試合完売という状況ではなくなっており、今日も当日券を求める人の列があった。そうはいっても今日は土曜日でもあり、試合開始後にはほぼ満員の客で埋まった。
そういうわけで前売りで買ったチケットであったが、内野の1階席の最後部で、しかも2階席の屋根が張り出しておりフライが見えないという、私にとっては最悪の場所であった。混んではいるが試合が始まったらどこかへ行けばいいやと思い、まずは試合前の練習を見ることにする。
今日は特に意図をしたわけではないが1塁側であり、これはビジターのテキサス側である。そもそも今回のこのカードは、クリーブランドを見たかったこともあるのだが、相手がテキサスというのも大きい。クリーブランドは投打守のバランスは取れているチームであるが一番の売りはトップのロフトンからビスケル、アロマ−、ゴンザレス、トーメイ、バークスと続く強力打線である。テキサスはイバンロドリゲス、パルメイロに加え今年からアレックスロドリゲス、ガララーガ、カミニティが加わり、こっちはもう超打撃寄りのチームである。そういうわけで、この試合はどちらかと言えば打撃戦を期待するところであった。現に前日は11−9とかやっていて、シカゴで途中経過をみながらワクワクしたものである。
さて、練習が終わりテキサスのベンチ上でいると、2人の選手が出てきた。まずそのうちの1人が自分のサイン入りカードを配っている。私も急いでもらいに行き、その名前を見ると『Scott Sheldon』とある。持っていた名鑑で確認すると、背番号4の控え内野手である。このカードを配るのはやり方としては結構うまいもんやと感心していたのだが、実は彼は昨年とんでもないことをしてかした選手なのである。それがわかったのは火曜日の朝なのであるが。そしてもう1人の選手にサインをもらったのだが、寒いのでジャンバーを着ていたため誰だか分からず、(そして帰国してボールをみて確認してもいまだに分からずじまいである)大変申し訳ない。
あと、球場の中にはあった変な?ものとしては、そんなに日本人がいない町のはずなのに寿司の売店があったり(客はあんまりいなかったが)、パントマイムの演技なんかだろう。それらを見ているとあっという間に試合開始時間となった。
試合はクリーブランドがバーバ、テキサスがへリングというエース級が登板したこともあって意に反して派手な打撃戦とはならなかった。ポイントは1−1で迎えた6回の攻防で、まず表のテキサスはノーアウト満塁からパルメイロがライトへタイムリー。しかし2塁ランナーはライトのゴンザレスにホームで刺されてアウト。続くガララーガはライトフライであったが、これもまたライトのゴンザレスが飛び出したファーストランナーを刺してダブルプレー、ということで、ゴンザレスの守備での2つの好プレーによって1点に抑えたクリーブランドは、その裏アロマ−の2ランであっさり逆転し、その後も加点してクリーブランドの勝利に終わった。テキサスではイバンロドリゲスとカミニティが出なかったのが残念であった。
それにしても今日も寒い。ニューヨーク、シカゴと寒い気候が続いている中でまたしてもビールを飲んでしまったが、ここのホットドッグもうまく、また2つも食べてしまった。ホットドッグに関してだけはこれで3連勝である。
試合後はバスターミナルに戻る。今日は夜行バスでトロントに移動であるが、そのバスの出発時刻は1時45分で、3時間くらい持て余すことになる。日本に電話して天皇賞の馬券をお願いしようとも思っていたが、ここの公衆電話は日本に全くつながらず断念。テイエムからタガジョーノーブルとか買おうと思っていたのでまあいいか。
ここに当日のスコアが載っています(いつまであるかわかりませんが)
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