@ 05.8.13(土)Newark戦(独立リーグ)観戦?

 無理やり夏休みを取り、アメリカに行くことにした。
 主たる目的は、このたび現役復帰したという元青波のDJことダグ・ジェニングス選手の応援であるが、せっかくなのでその周辺のマイナー・独立リーグもいくつか観戦し、また世界の山森の画像を見に、5回目のクーパースタウン訪問もするという、3泊5日にしては大変欲張りな企画である。
 今回は、趣旨に著しく賛同した?「阪急ファンでいこう」のきむ師が同行するのも楽しみである。


 出発当日、色々な野球カードを買おうと千葉駅近くのカード屋に立ち寄ったあと、千葉駅で成田空港行きの快速を待っていたところ、先に成田空港に着いているきむ師よりメールがやってきた。そこには「飛行機が18時半発に変更」とあった。約3時間の遅れである。さすがはインケツ軍団である。一人なら一旦帰宅する手もあったが、とりあえずきむ師の待つ成田に向かう。
 空港に着きチェックインを済ませきむ師と合流。外にいてもすることがないので早々に出国手続を済ませることにする。手続後もインターネットで過去日本にいた外国人選手の動向を調べたり、ビールを飲んだりしていたがそれでも暇をもてあまし、疲れきったきむ師は寝てしまった。まあ良かったのは入来がにっくきソフトバンクに完封したことを知って出国したことくらいか。


 11時間のフライト。コンチネンタル航空であれば、パーソナルテレビによる連戦連勝オセロや風雲たけし城で楽しむこともできるが、ノースウエスト航空にはそんな気の利いた設備はなく、大変疲れた。殆ど眠れないまま、ニューヨークのJFK空港に到着。ここ2年は台湾や韓国に行っていたので、佐々木誠応援ツアー以来4年ぶりのアメリカである。入国手続を楽勝で済ませ、レンタカーを借りる。本来であれば余裕でどこかのスタジアムに行くことができたが、既に夜の19時半。宿をニューアーク空港近くにとっていることもあり、独立リーグのニューアークベアーズの試合を見に行くこととする。


 1時間強のドライブのあと、何とか球場近くにたどり着いたものの、所定の駐車場には入れなくなっており、しばらく車でうろうろ。近くに路駐し、球場に着くと試合は早くも9回表。頼んでタダで入れてもらい無理やり観戦。
 ニューアークベアーズといえば、昨年はビル・マドロックが監督であり、アメリカの盗塁王リッキー・ヘンダーソンが選手として所属していたチームであるが、今年は最近元青波のウイリー・バンクスが入団している。しかし登板しているのは彼ではないようだ。試合の方は、我々が着いてからのわずかの時間で点数が入り、しかも一発で同点という緊迫した場面を迎えたが、次打者があえなく凡退しゲームセット。観戦イニング3分の2回。時間にして約5分であった。
 試合後は特にウイリーの出待ちをすることなくホテルに向かい、バーガーキングで夕食を取った後就寝。実際には両者ともあまり眠れず。

A 05.8.14(日)(ロングアイランド戦(独立リーグ)観戦) 〜ダグ・ジェニングス選手応援〜 

A-2 05.8.14(日)スタテンアイランド戦(A)観戦

 DJとのふれあいに興奮さめやらない我々は、冷静になるべく?スタテンアイランド・ヤンキース戦に参戦する。
 17時開始のゲームで18時半頃到着。試合は6回表までいっていたが、なにやら様子が変である。確かにかなりの強風で、時折雷がなるような状況であったが、野球をやっている様子にない。バックスクリーンの黒幕もおろされている。どうやら、強風により試合が中断されているようである。スタンドに入ってみると、選手たちが気軽にサインに応じていたりしている。1Aなので、選手は若くて知らない人ばかり。適当にグッズを買ってそこにサインをもらう手もあるが、我らの狙いは、スタテンアイランド・ヤンキースの打撃コーチである、元ファイターズのロブ・デューシーである。


 昨年のアテネ五輪にカナダ代表として出場していたデューシーは、今年からヤンキースの打撃コーチに就任している。ファイターズ時代は、一発のあるトップバッターとして存在感のある選手であった。DJが同点ホームランを打った試合でも、途中に逆転ツーランを打っている。そんな彼が、子供ほどの歳の選手たちと楽しそうに談笑している。
 しばらく中断が続きそうだったので、我々もデューシーにサインを求める。きむ師が、ファイターズ時代の彼のカードをあげたのだが、それを選手に見せて喜んでいる。そして「どうもありがとう」と日本語でお礼を頂戴した。本来ならサインをもらった我々が言うはずなのに・・・。
 

 結局約2時間の中断のあと試合再開。しかし中身は殆ど覚えておらず、ロシアンナイトということで場内の選手紹介がロシア語だったことと、ハリー・ケリー(元カブスの殿堂入りアナウンサー)のまがいもののマスコットが暴れていたことくらいしか印象がない。試合が終わるとちょうど雨が降ってきて、宿に帰るまでの運転に難儀した(もっとも、運転はきむ師だが)。
※日本に戻って調べたところ、この日はニューアークは雨天中止、ニューヨークヤンキース戦も雨で中断があったようである。雨男軍団も実は運がいいのかもしれない。


B 05.8.15(月)野球殿堂とNewark戦

 今日はここから300キロのところにあるクーパースタウンにある野球殿堂に向かう。約5時間の道のり。持参した野球CDをかけながらのドライブとなるが、やはり一番は「明日を見せてやれ@サーパス神戸」である。アメリカの山道に恐らく初めてであろう「オー サーパス」の歌声がこだまする中、私自身は5回目となるクーパースタウンに到着する。


 夏休み真っ只中ということもあり、かなりの人出である。まずはダブルデー・フィールドで草野球を観戦する。ここでオフ会をやれたら最高だが、まあ無理か。
 その後は野球殿堂へ。中は改装されており、以前は10ドルしなかったと思ったが14.5ドルとられた。まあ良い。入館してさっそく映像ゾーンに向かう。こちらの内容も変わっていたが、好プレーのシーンにある「Mr.サーパス」山森師のファインプレーのシーンは当然変わっていなかったし、そこで客が「ワオー」と反応するのも変わっていない。安心した。


 展示物については、これまであった「世界の野球」のコーナーがなく、展示してあった世界の盗塁王のスパイクや写真もどこにもなかった。Mr.サーパスの画像と並び、ある意味これをきむ師に見せる目的もあったため、大いにショックである。日本の野球という点では、イチローのシーズン最多安打や日米野球関連の展示があったが、私にとってはとても代わりにはなり得ない。


 その後街中のショップをいくつか覗くが、最近日本でも一軍より二軍、アメリカ来てもマイナーや独立リーグに注目してしまっている私にとっては、心に響くグッズは見つからず、クーパースタウンを後にする。明日は朝早いので、ニューヨーク近辺に戻らねばらないが、野球の試合を見たいという願望もあり、再度ニューアークを目指すことにする。「明日を見せてやれ」20回リピートをしながら戻ってきたが、ナビである私が何度も道を間違え、述べ10時間運転で疲れきっているきむ師にマンハッタンの運転をさせてしまうことになる。すまんのぉ。それでもニューアーク球場左中間後方に見えるホテルにチェックインし、何とか球場に向かい8回裏から観戦。宿が近いので時間を気にせず延長戦を期待したがそのまま終了してしまった。
 宿に戻って仙台の地震をニュースで知り、無線インターネットであかほ氏のブログなどを見ながら就寝。


C 05.8.16(火)おまけ

 今日からシアトル、いやタコマに飛ぶというきむ師をJFK空港に送ったあと、自分の帰国便まで約3時間もある。そこで今回初めて自分で運転をしてロングアイランドを再度訪問。さらに今回行くことができなかったサイクロンズ(1A)の本拠であるブルックリンに向かう。ここはニューヨークから地下鉄で行くこともできるのであるが、なかなかいい感じだ。今回訪問したロングアイランド・ニューアーク・スタテンアイランドなど、近くにこれだけのマイナーリーグ・独立リーグの球団があるニューヨークの人はある意味うらやましい。
 
 また来よう!私はそう決心してアメリカを離れた。日本にいた選手が結構メキシカンリーグにいるらしいので、きむ師より次はメキシコでしょう、と言われたが果たしてどうかな?でも帰国後さっそくメキシカンリーグのHPを調べる私も私だ。サンディエゴの南のティファナだと行けそうだ。確かアリアスがいる球団だ。

 ※帰国した17日は東京ドームでファイティーの引退試合が行われた。時間的には十分間に合ったが断念し、家でテレビ観戦した。

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